少子化対策より教育投資?

こちらの記事を読んでいろいろ思うところがあった。

 

趣旨としては小手先の少子化対策しても無駄なので「少なくなってしまった子どもたちを逆に精鋭に鍛えるべく、教育にこそガンガン投資してしてほしい」という記事。

非常にわかる。

gogotomo.ldblog.jp

 

日本が人口&社会インフラを維持するにはもう移民しかないと思うんだけど、移民の入れ方には大きく二種類あって、1.高度知的労働者や富裕層を入れるパターンと、2.単純労働移民を入れる方法がある。

 

アメリカではそのどちらも取り入れることでうまくやっている。

基本的に1の高度移民を公式にどんどん入れていて、2の移民は不法移民が結構いる模様。でも、アメリカは広いので層別に隔離できて、それなりに社会がまわっている。

一方、日本ではアメリカと同様の方法は取れないと思われる。特に治安悪化を懸念して2の移民を大量に入れることはほぼ無理だろう。

 

そうすると、日本が受け入れるのは一定レベル以上の知的レベルの高度移民になる。その状況の中で、もし日本が日本人の教育にお金を使わなかった場合は「日本人が移民に使われる側になる」未来がやってくる。これは、多くの人にとって面白くはない状況だろう。だから、現時点でとにかく教育には投資する必要がある。

 

冒頭の記事では、出生率を上げることよりも教育に、という話だったが、実は教育に投資することは出生率を上げる可能性も高い。(もちろん、子供を生める人口が減っているので厳しいのは承知の上で)

 

子育て世代の私から見ると、今の日本で子供をうむことは「割に合わない」のだ。

・子供一人当たり1000万かかるといわれている

・子供がいると自分が働くのに支障がある

・子供は責任を持って育てなければいけないという社会の重圧

 

この対策として、教育を含め子供を育てる環境全体への投資が考えられる。

育てたきゃ育てるし、育てたくなければ無料の全寮制学校で子供を引き取って育ててくれる、くらいまで教育予算を潤沢に使えば、出生率は一気にあがるかもしれない。

実際、私の周りで二人め以降をあきらめる理由は、経済的な理由がほとんどなのだから・・・